資料1.エアコンで使用されている冷媒の種類
JRAIA日本冷凍空調工業会のページから引用させて頂きました。私なりにまとめてみました。
エアコンで使用されている冷媒(ガス)の種類・冷媒番号は
CFC (かなり古い)オゾン層の破壊程度が高い化合物。1995年末に生産中止
R11,R12,R113,R114,R115,R13,R500,R501,R502,R503,R505,R506
HCFC (そこそこ古い)オゾン層の破壊程度が比較的小さい化合物。1996年から生産規制。2020年全廃を目標
R123,R124,R22,R401A,R402A,R403A,R405A,R406A,R408A,R409A,R411A,R412A,R509A
HFC (新しい)オゾン層の破壊がない代替物質
R23,R32,R125,R134a,R143a,R404A,R407C,R407E,R410A,R507A,R508A
これからは地球温暖化係数(GWP)の値が、
目標年度(2018年)において目標値(750)を上回らない
HFC- R134a、R152a、R32、R143a、R125
などのオゾン層の破壊がない代替物質が主流です。
使用する冷媒(ガス)によって室外機サービスポートのねじ口径が違うので注意が必要です。
CFCやHCFC冷媒用の室外機サービスポートねじの呼びは
1/4 (アメリカ規格ねじサイズ:1/4フレア(UNF7/16-20山ねじ径約11.0mm))
HFC冷媒用の室外機サービスポートのねじの呼びは
5/16 (アメリカ規格ねじサイズ:5/16フレア(UNF1/2-20山ねじ径約12.6mm))
JISやISO規格でなく「アメリカ規格」と言うのが寸法をややこしくしています。
現在ルームエアコンで使用されている冷媒はほとんどが R32 又は、R410Aなので室外機サービスポートのねじは5/16です。
冷媒が抜けてしまった古いルームエアコンでもHFC冷媒を充填する事は可能です。(ただし異種冷媒との混入は不可。配管は新しい物に交換推奨)
作動圧力は例えばR22と比較してR410AとR32は約1.6倍高圧ですが元々それほど高圧ではないため、ほぼ変わり無しと考えても良い。いずれの冷媒も配管厚は変わらないので...。
資料2.使用されている寸法について
アメリカ規格だからインチ(1インチ=25.4mm)でと思うのですが、日本ではそれを更に「2分3分のペアコイル」の様に尺貫法で呼んでしまっています。
例えば新冷媒のサービスポートは5/16=2.5/8で「にぶごりん」と呼びます。
尺貫法
1厘は0.30303mm
1分は3.0303mm
1寸は30.303mm
冷媒配管(ペアコイル)の規格
2分 1/4=2/8=6.35mm トルクレンチサイズ17 トルク 16N・m
3分 3/8=9.53mm トルクレンチサイズ22 トルク 38N・m
4分 4/8=12.7mm トルクレンチサイズ26 トルク 55N・m
5分 5/8=15.88mm トルクレンチサイズ29 トルク 75N・m
管厚 0.8mm 又は 1.0mm