1.RasPi+SIP電話機を選んだ理由
— 着信転送が問題です! —
2015年当時、自分の部屋にも固定電話を置きたいと思ってSIP電話機を付けることを思い立ちました。その頃はNTTのひかり電話のルーターPR-400NEに内臓の電話交換機、(回線1~2がアナログ回線3~7がSIP電話機接続やつ)に直につないで通話していました。内線同士の通話は出来るのですが、
残念ながら着信転送操作が出来ません。つまり
1.親戚から電話がかかってくる
2.私が電話に出る
3.保留してばあちゃんの部屋の電話を呼び出す
4.私は親戚の〇〇さんから電話ねと言って電話を切る
5.ばあちゃんは最初にかかってきた親戚と通話する
っていう単純なことが出来ないんです。
2.初代SIP電話機
最初に買ったSIP電話器はFanvilというメーカーのX3というやつ。1台購入してしばらくは日本語対応やらその他のバグフィックスで頻繁にFirmwareのバージョンアップがあり、結構面白おかしく使用していました。次にあげるGrandStream GXP1620よりも設定など、わかりやすく日本語マニュアルも国内代理店からダウンロード出来ますし表示もきちんと日本語表示できます。ひかり電話内臓の電話交換機でも「1」とプッシュすればアナログ接続した電話機が鳴動し話もできました。
3. 2代目SIP電話機
2016年春になり交換機をRaspberryPiに変更し「着信転送」を可能にするために買ったのがネットに多く記事が出ていたGrandStream社のGXP1620です。2台買いましたが日本語表示がきちんとされていないのと日本の代理店に電話しても直接はサポートしないとの事で返品しました。正規日本代理店製と書いてあった割には並行輸入品とどこが違うの?と思いました。
4.本命3代目電話機
2017年になり今度こそという気持ちで買ったのがPanasonicのKX-UT123Nです。前述の電話機と比べてちょっと高いですが設定していても安心して値を入れられるこの気持ちは他製品に代えがたいものです。サポートは若干武骨ですが親身に疑問に答えてくれました。(後ほど書きますがプロビジョン設定の時はまりましたので)小規模企業・ベンチャーなどで多数回線を使って運用するにはもう一つ上のボタンがいっぱいある機種が良いようですがホームテレホンですから2回線で十分です。これ以上ボタンが増えると年寄りが厳しいです。
5. 次世代電話機?
確認はしていませんが、同等の運用が可能ではないかと思われる。廉価なIP電話機がPanasonicから発売されています。なんと今の電話機より1万円も安いです。手元に本体が無いので無責任に書けませんが、PanasonicのWebサイトでちょっと見ると設定も似ているようです。これから導入される方はこの機種で行った方がいいと思います。原理は同じです。
6.プロにも使用されているPBXソフトでやってみよう
で、着信転送ができないのはNTT光ルーター・交換機の仕様の問題ということですから。そこいらをちゃんと処理できる電話交換機の機能(ソフトウェア)を持ったものを接続すれば問題ありません。専用のハードウェアはいっぱい売っているんですが高い上にオーバースペックです。そこで交換機ソフトウェアでは超有名なAsterisk(フリーソフト)をラズベリーパイにインストールして、それをブラウザから管理(FreePBX)してSIP電話機を昔のホームテレホンのように使えるようにするというのが今回のチャレンジです。ちなみにラズベリーパイ専用のFreePBXの事をRasPBXと呼んだりします。下図が電話配置の想定図です。