1.TV本体のスピーカーケーブル引出
いよいよ最後の作業です。実際に取り付ける前に、テレビ本体の下部についているスピーカーに配線されているケーブルを外に引っ張り出して延長しておきます。
裏のプラスチックのアミアミの部分から中を覗くとスピーカーに赤と白の電線がはんだ付けされています。できるだけ長く引き出せるようにテレビ本体のスピーカーの端子に近い部分を切断します。そのためにはプラスチックのアミアミをニッパで切って穴あけします。この段階でテレビ本体の保証は諦めましょう。
あと、壁の穴あけがルーズ(ルーターを使った部分)だったので、テレビの外周に窓・サッシ用気密パッキン(スポンジ片側粘着テープ)を巻いて若干の隙間を埋めました。
2.スピーカーケーブルを半田付け
一応スピーカーの線にも+-があります。逆につなげても壊れませんが「位相」が逆になります。逆になると片一方のスピーカーがパワーを出し。もう片方のスピーカーが逆のタイミングでパワーを出しますので結果的に片側のスピーカーがパワーを吸収してしまう格好になってしまいます。片側のケーブル色で見極めるかテレビ本体の接続を観察して両方のスピーカー共に同相になるようにリード線をはんだ付けしてください。はんだ部分には熱収縮チューブで絶縁しました。
3.吊り下げ金具の準備
テレビ本体の取り付けに「羽子板ボルト」という建築資材用のものを使用しました。たまたま家にありました。ホームセンターに行くと必ず廉価で売っています。壁裏の補強材にこれを使ってビス止めしました。この羽子板ボルトとテレビを止めるのに使ったのが下のメッキチャンネルです。
4.TV吊下げの流れ
1.ファンの付いたスタイロフォーム板を外しておく。
2.メッキチャンネルを軽く止めた状態で、テレビを斜めにしながらガラス面にピタッとくっつくまで収める。
3.羽子板ボルト(ナット1個入れといてね)を上からメッキチャンネルの丁度よい楕円穴にいれる。
4.壁内上部の板に羽子板ボルトをコーススレッド3本で止める。
5.テレビとメッキチャンネルを止めているネジを本締めする。
6.メッキチャンネルと羽子板ボルトを止めているナットを上下から塩梅を見ながら締め付けて固定する。
(メッキチャンネルが潰れないように内側に木片をはさみました)
昔のテレビと比べたら、卓上スタンド含んで6.0kg。スタンドはないので5k弱と軽いので作業は楽です。
5.TV・マリンスピーカー・ACアダプター等を接続
テレビから出ているスピーカー線をマリンスピーカーにはんだ付けします。ACアダプター等を接続しました。レグザ本体のACアダプタは邪魔だったのでアングルの隙間に入れてケーブル共に結束バンドでとめました。壁裏の補強材を切り取ってしまったので気休めの「突っ張り棒」を入れました。テレビが5キロに満たない軽さですからそのままでも良いと思いましたがほんと「気休め」です。後はアンテナ線とイーサーケーブルをつないでテレビのチャンネル設定をして完成です。やっぱり画面がでっかいのはいいですし音量も目盛り10ぐらいで結構大音量でなってくれます。構想3年やっと念願がかないました。めでたしめでたし。
6.TVリモコンはどうしたか
最後にリモコンはどうしたかと言いますと、チャック付きビニール袋にシリカゲルをいれて、口のところを透明な荷造テープで留めて使っています。先代のテレビリモコンは犬に噛まれて穴が空き、互換の中国製防水リモコンを買ったりしましたが、指向性・感度が悪かったり水が入ったり電池がすぐに無くなったりスムーズにいきませんでした。防水リモコンはキツパリあきらめました。
テレビについたリモコンが一番
だと思います。少し水が入ってしまっても、リモコンの電池を抜いてしばらく乾燥させたら新しい乾燥剤+ビニール袋に交換すれば動作してくれます。
7.その後の調子は
5年経った段階で問題なく稼働しています。ただ防湿処理用の12Vファンが寿命なのか音が大きくなって来たので交換しました。詳細は「DCファンをスピードコントロールする」で説明してあります。
リモコンはその後、「真空パック機」を購入しましたので、これを利用しています。空気をあまり脱気しないで、パックして使用しています。完全密封です。電池が交換の時には再パック。
〇ここで使用したツール
・ニッパ
・ハンドドリル・ドライバ
・はんだごて
・スパナ・モンキースパナ
〇ここで使用した材料・消耗品
・熱収縮チューブ
・羽子板ボルト 全長300mm ボルト径12mm
・M12ナット2個
・メッキチャンネル CH-1 30x40xL900
・コーススレッドL25X3本
・結束バンド
・アンテナ分波器 ケーブル一体型
・ニトムズ エプトシーラー 窓・サッシ用気密パッキン