日頃から一番よく使う電動工具だけに
コードレスドライバーは、日ごろから一番使う電動工具です。木ねじ・コースレッド等を何本も締め込む時などには通常のドライバーでやっていると手に水膨れが出来て皮が破れたりしてつらいんですがこれがあるとほんと楽です。メーカーと種類については星の数ほど出ています。
早速、選ぶ時の要点です。
1.モーターヘッド部の長さが短い事
この部分が大きいと軒下や梁の間などで作業しようとしても本体+ドリル(トライバビット)が入りません。結局手作業になってしまい泣く事になります。フレキシブルアタッチメントもありますが、力をかけて締め付けたり、穴あけしたりするにはやっぱり元々ヘッド長さが短いのがいいです。
2.ツール取り付け口の形状は6角タイプがいい(好き)
作業用途によりますが穴あけしてねじ止めしてと言う流れで作業する場合は、簡単にドリルビットとドライバービットを付け替えながら作業できるので6角タイプが付いたものが好きです。この部分がチャック形状になっていると、締め付け部の構造が大きくなりますので結局「1.」の問題に遭遇する場合があります。写真のローレット部分のリングを軽く引き上げるだけで簡単に先端工具を付け替えできます。締め付けは要りませんがドリルは根本がビット形状のものが必要です。
3.バッテリーは2個付き高速充電タイプが良し
重負荷の作業をしているとバッテリー切れになることがあります。貴重な休日を割いて作業している方が多いと思いますから「充電待ち」で作業が止まることは避けたいです。ただ一流銘柄のバッテリーは結構お高いです。当たりはずれがあるのが難点ですが本体購入後OEMのような高品質のバッテリーと充電器を購入する手もありですね。あとバッテリーの電圧ですが電圧X電流=電力(パワー)ですから私は出来るだけ高電圧タイプを推奨します。電流についても?Ahと表記があると思いますが、この数値が大きいのは優秀(高容量)なバッテリーと言えます。その他充填回数や劣化の特性など様々ありますので信頼のおけるメーカーものが安心ではあります。値段と性能については悩ましい所です。(諸説ありましょうが...)
4.回転力は100N以上なら良し
回転トルクは大きければよいと思いますが、私の購入したものは100Nで時々下穴を空けずに木ねじを締め込むと、ねじそのものがトルクに負けて「ねじ切れる」トラブルが何度かありました。使用形態にもよりますが、結局トルクはその程度で十分だと思います。
5.メーカーは永年存続しているであろうメーカーを選ぶ
これについては廉価な物を壊れたら次々買い換えていくポリシーの方(私も昔そうでした)もおられますが、
工具の購入当時「高い」と思ったものでも故障知らずで10年以上使っていると「まあ安い」と思える様になって来るものです。
工具と手の感触もしっくりとして変わらず作業できます。
6.その他の注意点
その他気の付いたことを挙げておきます。
瓦屋根や波板屋根などツルツル斜面で作業していると、本体が滑り落ちそうになってヒヤッとすることがあります。やっぱり高所作業は何かと気が張ります。本体表面が滑りにくい「ゴムコーティング」されているものが良いと思います。床に本体を置く時もある程度のショックは和らげてくれます。
そこそこ規模の大きい作業をするときなどは、沢山の部材や他の工具に紛れて
「あれ? 電ドルどこ行った?」ってことが結構あります。ですから本体色は渋く決めるのもいいですが、できるだけ目立つ色にした方が良いと思います。
回転方向の切り替えスイッチはレバー式よりボタン式(スライド式)がいいと思います。昔購入したものがレバー式の方向切り替えでしたがしばらくしてポキンと根元から折れてしまい、廃棄処分となりました。
車のタイヤ交換などで使用するには専用の6角ビット付きのボックスレンチアダプターがありますが、かなりのトルクと衝撃がかかりますので結構ビット部分で折損してしまいます。タイヤ交換には専用の電動工具(先端部凸形状)を使って作業した方が結局安上がりです。
インパクトドライバーはある程度のトルクになるとガガガガと先端工具を振動させて締め付けたり、緩めたりする機能を持ったものですが、コンクリートなどに穴あけする時は振動がさらに大きい専用の「ハンマードリル」を使うとほんとスムーズに穴が開きます。同じ超硬合金チップつきのコンクリートドリルでも大きな差があります。
私の所蔵しているインパクトドライバーは旧製品ですが、今はバッテリー性能やヘッドの小ささ・軽さ・トルクなど諸々のスペックがさらに向上したものが販売されています。私が使っているわけではないのでいい加減なことは言えませんが….。次もし買い換えるとしたら総合的にみてこれかなと思う物を1点だけ挙げておきます。