万力の利点
色々なDIYの最中材料を留めておいて作業したいと思う事が結構多いです。そんな時は万力(バイス)の出番です。名前の通り、人間の力よりも大きな力で部材をはさみ込んで固定してくれます。これら無しで作業すると直線切断したい部材が曲がって切断されてしまったり、穴あけ位置がずれてしまったり、無駄な時間と手間と費用がかかることになります。
1.木工用万力・バイス
主に木材加工時に使用します。クランプ部分にはゴムや樹脂の傷防止パッドが付いています。木工用とは言えフレーム剛性が大切です。用途として軽く挟むだけの大型洗濯ばさみの様なものもありますがワークが動かないようにしっかり固定したい場合は金属製のタイプが好きです。あと締め付ける取っ手の部分が円筒ではなく三角形の物は締め付けるときに強い力で締め付けられます。複数あると便利です。
フレームの剛性が大切
2.金属用万力・バイス
木材加工時にあて木を使用すれば使えますが、あまり開口部が開きませんので鋼板などをキッチリ挟んで、切断したり溶接したりする時に使うケースが多いです。私の場合大中それぞれ3個ずつあります。材質は殆どが強靭鋳鉄で出来ていますので強力にクランプ出来ます。通称シャコマンと呼ばれています。
開口部は狭いが強力
3.コーナークランプ
材料を直角にした状態で加工したいという時に便利です。昔は鋳鉄製のがっしりしたものが多かったですが。お値段もがっしりお高い物でした。
今は若干華奢ですがアルミ合金製の4個組が廉価で売られていますので、強力に締め付けるには向きませんが、それでも90度-90度を何とか維持してくれます。
何よりも廉価なのがいいです。ただこのタイプでも締め付けレバーが1個の物と2個のものとがありますが溶接したりする場合4面全部が露出してくれる(溶接できる・作業できる)2か所でクランプする物の方が作業性は上です。
クランプレバーは80mm程度と小さいですが力が入らないからと工具や延長パイプなどを掛けて締め付けようとすると本体が壊れる事がありますので注意しましょう。人間の手で力がかかった場合を想定して作っていますから当然ですが....。その他の器具のレバーも同様です。
ほんとは鋳鉄製に魅力を感じていましたが、軽さと安さに負けてしまいました。
90度-90度がキチンと出る
4.ロッキングプライヤ
材料をワンタッチで仮止めして置きたいときに使用します。持ち手の部分についたローレットネジを調整する事でクランプ幅を可変できます。握りを強く握ると対象物がクランプされます。逆に握り部内側についたウロコの様なレバーを押すと簡単にクランプが外れます。
ワンタッチで仮止め
5.卓上万力
万力と言ったらこれですよね、多くの鉄工所や作業場には必ずあるものです。体重をかけていろんな材をクランプしたり圧縮したり叩いたり、切断・穴あけその他諸々一番よく使います。がこれを設置しておくにはその土台もどっしりした物でないと使い物になりません。本体だけで20kgを超すものがざらです。小さくて軽量の物もありますがハードな使い方は出来ないと思います。鋳鉄でもダクタイル鋳鉄という強靭な鋳鉄を使っている物が良品です。