自作PCはやっぱりフルタワー
私が自分でPCを組み上げる際に留意している事は
PC本体は電源をONしたら後は触りませんのでデスクトップに置いておく必要は特に無いと思っています。
時として沢山の資料を机の上に並べて作業する事もあります。むしろ机の上に邪魔な箱は不要ではないでしょうか。
(USBメモリを挿したり、抜いたりと言う作業は時々ありますが)
ですから、デスクサイドPCとかアンダーデスクPCなどと言う言葉はあんまり聞きませんがそんな感じになればいいと思って組み上げています。
その中でPCケース選びは大切な要素です。
1.マザーボード・HD等の各PCパーツがキチンと無理なく配置出来るかどうか
2.PCケース内で発生した熱を効率的に逃がす排熱経路構造になっているかどうか
3.各種の外部入出力ポートが取り出しやすいかどうか
4.ファンやHDなどの駆動音を静かにする工夫がされているかどうか
5.年1~2回のクリーニングがしやすいかどうか
あと経験上
・ファンは小径の物を多数設置するよりも大径ファンを少数付ける方が静かで冷却効率がいいです。
・簡易水冷を使う場合は冷却液ホースやラジエターの設置・取り回しに結構苦労しますのでケース内にかなり空間が必要です。
・ケース内が配線等で交錯していると効率的に熱を逃がせませんので結束バンド等でまとめてすっきりしてやると埃なども付きにくくなっていいです。
・電源装置は高出力の物を選んで使った方がマザーボード・HD等の各PCパーツが安定して動作します。動作不良や相性?の問題が少なくなります。
自作PCは何と言っても1~1.5歩先の最新の規格や技術等を妥協せずに組み込めるところが魅力です。組み上げ当時はちょっと高くても長生きするPCを組み上げられます。
新調する際CPU・マザーボード・メモリーは交換しても、ケース・電源はそのまま次代に使用できます。(私は2世代~3世代使用しています)
結論として上述の条件・注意点を総合するとPCケースは「フルタワーケース」がいいと言うのが持論です。
うちでいつも使っているOAデスクは高さ700mmなので台座型キャスター100mm+600mm程度のフルタワーケースがベストと言う事になります。
1.新調したFractal Design Define XL R2
ケースは「Fractal Design Define XL R2 Titanium」を選びました。
ケースの高さは足を入れて高さ560mm幅230mm奥行き560mmとまあまあ手ごろな高さです。
歴代タワー型が好きでNECPC98以後Aopenのミドルタワーに始まり、Gateway2000以降ずっとフルタワーケースです。おかげで配線や配置に悩むこと無くパーツ類もすっきり収められています。今回のケースも外部USB端子や起動・リセットスイッチなどの配置も含めて理想的なものでした。簡易水冷を使いますのでミドルタワーだとちょっと冷却ホースの取り回しが無理っぽいのと、ラジエターも大きめの物を使いたかったんです。
重量はケースだけで20kg以上あります。パーツを全て装着するとかなりの重量ですが、その重さの原因はフレームの頑丈さと結構分厚い防音シートが共振しそうなパネル部分にこれでもかと貼り付けられているのが原因と思われます。
配線を全てマザーボード裏側パネルに隠ぺい配線出来ます。自作8代目ですが最も納得のいく配線ができました。アマゾンでポチっとと思ったのですが、口コミを見ると間違って「黒が来たとかチタンが来た」と言うトラブル書き込みが多かったのでツクモ電気から購入しました。今はどうか判りませんが....。
2.構成はZ270+i7-7700K
Ryzenも廉価ですがDAWソフトを使う関係でintel系でASUS PRIME Z270-A+Core i7-7700Kマザーにしました。
以前他社チップセットにしていくつかの重要なドライバの動作が不安定になって苦労したことがありました....。
特にDAWソフトで外部音源を使っていますのでUSBのレイテンシー(遅延)には神経質になります。
このレイテンシーが大きいと、DAWの伴奏に合わせてキーボードやギターを弾いてリアルタイムレコーディングしようとするとズレズレ(キーボードやギターが遅れる)になってしまいます。
3.各種ケーブルを配線する
ケースがフルタワーなのと色々な箇所にマザーボード裏面への引き込み口があるのでケーブリングは非常に楽です。BTX仕様のため電源は底に来ます。そのため1か所だけCPU電源に接続する8ピンケーブルの長さがが足りず、延長ケーブルを使いました。他はマザーボード側から裏側にバンバン配線を回していけるので、すっきりと組み上げ出来ました。
電源LEDとHDアクセスLED
このケースにはHDDのアクセスLEDがありません。本体の上面にある電源スイッチ外周のLEDは本来パワーON時に光る仕様なのでしょうが、私は、リムーバブルメモリーなどのアクセスを分かりやすくしたかったのでこのLED配線はHDアクセスピンに配線しました。パワーONの表示LEDは底面に別売の12VLEDテープを貼り付ける事で対応しました。
4.その他のパーツを配線
グラフィックボードは先代のNvidia GTX980をそのまま使用することにしました。ゲームをしたりオーバークロックしたりしなかったので現在に至るまでグラボのファンが回った音を聞いたことがない位、私にとってはオーバースペックだったようです。HDCPにも対応していますのでminiHDMI経由でLGの大型テレビに接続することにしました。電源ユニットは先々代からのものをこれまた流用しました。「恵安」ですがコネクタの多様性と1200Wの高出力で長年安定動作してくれています。あとマザボのピンヘッダ上にポン付けのブザー(スピーカー)を付けました。古いマザーには必ず半田付けされていましたが2~3代前から音無し仕様が主流の様です。起動時のエラーを音の鳴り分けで知らせるシステムになっている割にはブザーが無いのはどうかと思いますが....。
メモリも流用出来ずCas Latency:15 につられてCORSAIR16GB×2枚キット CMK32GX4M2B3000C15を挿入しました。今何故か値上がりしていますねぇ、今から買う人はCas:9が出ているのでそっちがいいです。体感変化はゼロだと思いますが (;^_^A
5.重くても、でかくてもデスクサイドなら丁度
歴代PCは机の横に置いています。ホームセンターから板状のキャスター(780円)を買ってきて上に載せています。メンテが楽です。1年に2回程度ですがコロコロ玄関先までもっていってコンプレッサーエアで埃を吹き飛ばしています。