Raspberry pi 4 の高騰はいつまで続くのか
最近の半導体不足には困ったもので、raspberryPi4の品不足と高騰につながっているようです。
ただラズパイ不足の中でもraspberryPi400は未だ幾分在庫が多いようなので購入してみました。
raspberryPi400とraspberryPi4Bを比較
raspberryPi400はraspberryPi4Bと似ていますが、比較表を見てください。優れている部分がかなりあります。
raspberry Pi 400 | raspberry Pi 4B | |
CPU | BCM2711C0 | BCM2711B0 ※ |
クロック | 1.8GHz | 1.5GHz |
メモリー | LPDDR4-3200 SDRAM 4GB | LPDDR4-2400 SDRAM (2or4or8GB) |
IO | ・HDMI出力(マイクロ)×2 ・microSDカードスロット×1 ・40ピンGPIO | ・HDMI出力(マイクロ)×2 ・microSDカードスロット×1 ・3.5mmジャック(audio/conpositVD出力) ・Camera interface (CSI) ・Display interface (DSI) ・40ピンGPIO |
USB | USB 3.0×2、USB 2.0×1 | USB 3.0×2、USB 2.0×2 |
通信 | Dual-band (2.4GHz & 5.0GHz) IEEE 802.11b/g/n/ac 無線 LAN, Bluetooth5.0, Gigabit Ethernet | Dual-band (2.4GHz & 5.0GHz) IEEE 802.11b/g/n/ac 無線 LAN, Bluetooth 5.0, Gigabit Ethernet |
寸法等 | 約285W × 120D × 23H mm 約380g | 約85W × 56D × 17H mm 約47g |
私のように電子工作利用ではなく、専ら家庭内サーバーとして運用している者にとっては「でかい」という点を除けば、RaspberryPi4以上に高性能です。(40ピンGPIOは付属なので各種機器制御は可能)
当然キーボード内にCPU本体が入っているおかげで、初期設定時などはキーボード不要でセッティングできるのはそこそこありがたいです。実運用になるとSSHやVNCを使いますので...。
ただ「でかい」という特徴はそれだけでなく、本体キーボード下に「でかいヒートシンク」がついていて放熱対策が十分されているという点です。
私はraspberryに空冷ファンをつけるのは好まない派(小径ファンの回転が意外にうるさい)なので現在PBX・防犯カメラファイルサーバーで常時稼働中のRaspberryPi4はファンレス仕様にしています。
ファンレスケースに触ると結構な熱を発散しているのがわかります。
ですから通常版RaspberryPi4よりも動作クロックが高いPi400では「でかいヒートシンク」がついているのは頼もしい事ですよね。
国内正規販売のRaspberryPi400は見慣れた日本語キーボードで、windowsキーならぬラズベリーキーが配置されています。裏側にはちゃんと技適マークが貼られていますので胸を張って無線LANが使えますね。^^;
RaspberryPi400の動作はRaspberryPi4と違うのか?
元々自宅のfreePBX(電話交換機)が故障した際にバックアップ用に準備しようと「RaspberryPi4」をもう一台購入しようと思いましたが品不足であまりにも高いので代替品としてRaspberryPi400を購入した経緯があります。
実際RaspberryPi400で問題なくfreePBXが動作するか一応チェックしてみました。
外付けSSD・LAN・電源を取り付けてfreePBX+FTP+sambaのインストール済みmicroSDを挿入して電源ON。(PBX登録の際ひかり電話ルーターのPR-400MIの内線番号エントリのMACアドレスは変更)
当然と言えば当然ですが、ポン替えで完全動作しました。これで現在稼働中の「RaspberryPi4」が故障しても、電話が使えなくなるリスクは減らせます。
microSDのかわりに外付けSSDからもスムーズに起動可能
以前RaspberryPi3を使用していた頃は外付けSSDから起動するには結構ハードルが高かった時代もありましたが、今ではブートローダーも進化して、通常のUSBメモリーや外付けSSDを接続して電源を投入すれば、何事もなく起動するようになっています。
試しに、16GBのtoshibaUSBメモリーとBUFFALO USB3.2Gen2 ポータブルSSD 1.9TBも「Raspberry Pi Imager」ユーティリティーでシステムを書き込んでGUI起動させてみましたが、そのまま問題なく起動しました。(Wi-Fi設定等はこのユーティリティーで書き込む前に全部やって置く)
以前からUSBやmicroSDはコンパクトでRaspberryPiには良いのですが耐久性については不安でした。製造規格にもよりますがHD→ SSD→ SD→ USB のような順でデータの持ちが悪くなって行くようです。
常時稼働のサーバーなどではやっぱりSSD化していくのが安心だと思います。OSアップデートでブートローダーはホント頻繁に更新されていますので、それだけ補助記憶装置が進化しているということですよね。
GUIでのスピード
GUI動作は一応出来ますが、最新Windowsマシンと同等スピードとは行きません。もちろん高解像でデュアルディスプレイにも対応しているくらいですから、webページなども普通に見ることが出来ます。
pi400の場合VRAMは当然DDR4-3200ですから、通常のraspbrrypi4より高速になっていると思いますが、体感的にスピードの違いはよくわかりません。
VNC接続も簡単で左上のニューの設定からVNCを有効にして再起動すると右上の赤枠表示にVNCが追加されて準備完了となります。
あとはWindowsにVNCビュアーをインストールしてraspbrrypiのIPアドレスを入力するだけでアクセスできます。
raspbrry piの購入先は
通常のraspbrry pi 4でもraspbrry pi 400にせよraspbrry pi不足は相変わらずです。ラズベリーパイ財団の日本代理店はいくつかありますが、その一つとして今回スイッチサイエンスさんからamazonよりいくぶん廉価にて購入できました。
raspbrry pi 4の商品在庫の欄はいずれも「在庫0」になっています。
どの販売店でも注意したいのは「日本版」と「US版他外国版」が存在していると言うことです。
「日本版」は一応国内利用に対応するため電波法の「技適」シールが貼られています。機能的には同じですが、こだわる方もいますので...。
まとめ
raspbrry pi 400は通常のraspbrry pi 4とくらべてコスパがいいアイテムといえます。
今後、時期的にどのあたりまで在庫がもつかは、わかりませんがなんとか現状維持してもらいたいと思います。